私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「香音………お母さんの下から発見されたんだ
お母さんが…………香音を守ってくれたんだよ………」
何それ…………全然理解できないよ…………
言葉ははっきりと聞こえるのに…………
「そんなの………嘘だよね…?」
「……………………」
「嘘だよね…?
………………嘘って言ってよ…!」
「……………だから話したくなかったんだ……」
「嫌…!
そんなの信じない…!」
「香音…………」
「絶対に信じない…!
お母さん呼んで…!」
「…………………ごめん」
「呼んでよ…!
お母さんに………会いたいよ……」
「……………………会いたいよな……
ごめんな………何も出来なくて…………」
「嫌っ!
触らないで…!」
雄斗の手を払いのけてしまった
「出てって…!」
「香音………」
「一人にして…!」
「……………分かったよ
何かあったらいつでも呼んでな」
そう言って雄斗は出ていった