私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「…………触んないで…」
「…………香音ちゃん…?」
「触るな……触るな………触るな……!」
「どうした…?
落ち着いて…?」
「離せ…!
離せよ……!
アァァァァァ……!」
「ちょっ………香音ちゃん…?
………安定剤持ってきて、一番強いの」
「はい!」
「香音ちゃーん
落ち着いてー
大丈夫だからねー」
「アァァァァァ……!!」
「大丈夫ー大丈夫だよー」
「………先生…!
持ってきました…!」
「ありがとう
香音ちゃん、ちょっとチクッとするよー」
「アァァァァァ…!!」
そして私は眠りに入った