私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「でも………このままはね?」
「…………動けない
力入らないもん………」
「分かってるよー
今も香音、俺に寄りかかってるし
俺もそこまでバカじゃない」
「……………………」
「ここに服持ってくるからさ
着替えよ?
俺も汚れちゃってるから香音運べないし……」
「………………分かった」
「ん、じゃあちょっと待っててな」
そして私は床に寝かされた
少しして戻ってきた
「香音ー、着替えるぞー」
そう言った雄斗はもう着替えていた
「…………ぅん」
「よし、体起こすぞ」
雄斗に支えながら起き上がった
でも……一人じゃ起き上がっていれないよ………
「香音………自分で着替えられそう?」
「…………無理」
「だよな………………あのさ……俺が着替えさせて……いい…?」
「……………………」
「恥ずかしいかもだけどさ………このままじゃ嫌だろ…?
後ろからやるからさ………絶対に見ないからさ………」
「………………分かった」
「ありがとう
んじゃ、早くやっちゃおうか」
そして雄斗によって私は着替えさせられた
「香音、どこで休んでる?」
「……………自分の部屋」