私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「うわっ、びっくりしたー
 奏斗先生、驚かさないでよ」

「そんなの知らん
 早く帰れ
 後、それ早く隠せ
 他の先生に見つかったら没収だぞ」

私の首から下げてあるネックレスを見て言った

「あっ、忘れてた」

「お前なぁ……大切な物だろ?
 しっかりしろよ」

「エヘヘ!
 奏斗先生ありがとう」

「没収されても知らないからな」

「そんなこと言っても何かあったら庇ってくれるもんね!」

「絶対庇わない
 お前のせいで怒られるのはごめんだ」

「まっ、別にいいけどね
 あっ、そう言えば!
 奏斗先生、次の休みっていつ?」

「は?
 急に何だよ」

「えー、いいじゃん
 文香も知りたいよね?」

「あっ……うん……」

「ってことでいつ?」

「…………来週の土曜日
 そんなの知ってどうすんの?」

「その日何してるの?」

「んー……飲みに行く」

来週の土曜日………飲む………

「あぁぁ!
 犯人、奏斗先生じゃん!!」

「香音うるせぇよ
 てか犯人って何だよ
 何もしてないんだけど」

「最低!
 雄斗取った!!」
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