私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「取ったって……お前なぁ
 たまにはいいだろ
 てかいいのかよ」

文香を見てそう言った

「いいの!
 文香は知ってるから
 てか酷い!!
 雄斗の休み取られたー」

「だってあいつ、夜は行かないって言うんだもん
 過保護すぎるんだよ」

「過保護って……私!?」

「お前以外誰がいるんだよ
 夜はお前を一人にしたくないって言うからさ
 だから昼間」

「…………一人寂しく留守番なんだけど」

「そんくらい我慢しろ
 高校生だろ
 ゲームでもしとけ」

「…………こうなったら!
 文香、帰ろ!!」

「えっ、ちょっ香音待って!」

「気をつけて帰れよー」

奏斗先生のそんな言葉を聞きながら教室を後にした


「香音どうしたの?」

下駄箱で靴を履き替えながら文香に聞かれた

「文香、来週の土曜日外泊出来る?」

「届けを出せば………どこに外泊するの?」

「来週の土曜、4人でデートしよ!
 それでその後泊まってたくさん話そう?」

「でも……飲むって言ってなかった?」

「だからだよ!
 一人寂しく留守番なんかしたくないもん!!」

「フフッ……香音面白いね」

「とにかく!
 届け出しといてね!
 絶対一緒に出かけよ!!」

「うん!
 楽しみにしてる」

そして文香と別れ、家に帰った
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