私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
それから数週間、香音は生死を彷徨った
そして…………やっとそれも落ち着いた
ただ…………全然目を覚さない
香音………目覚まして…………
ずっと待ってるよ………-…
そしてそれから数ヶ月が経った
「香音………調子どう?
大丈夫か?」
手を握りしめた
そして………………
微かに握りかえしてくれた
「香音…?」
「………………………っ」
次の瞬間、ゆっくりと目が開いた
それは…………あの事件から6ヶ月もの時間が経っていた
「香音…!
良かった…!!
やっと…………」
「…………………………」
そして香音の目から涙が溢れていた
「香音!?
どうした!?
どこか痛い?苦しい?」
「………………」
何も言わない代わりに首を振った
「それなら良かった………
香音………頑張ったな………
ありがとう………」
そして香音の頭を撫でた