私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「それは無理だな!
 まず香音は理系だ!!
 理系の人に文系、特に社会を好きになれって言う方が無理な話だぞ!」

「それは奏斗だろ」

「………っ!
 香音も一緒だし!!
 香音とは凄く気が合うの!」

「まっ、香音は嫌いでも頭良いから
 ちゃんと点数取れるんだよ
 奏斗と違って」

「んな!?
 失礼な!
 俺だってやろうと思えば!」

「はいはい
 もう別にいいから
 香音のこと………頼むぞ
 香音はやるとなったらとことんやるから………」

「………分かってる
 だからお前がいるんだろ?
 お前がちゃんと休ませるように」

「俺かよ
 奏斗が管理してくれよ」

「無理ー!
 香音、俺の言うこと聞かなそうだし
 やっぱり雄斗だろ」

「…………大変なんだぞ
 頑固だから」

「知ってるー
 だから任せた!」

「ひどっ!
 ちょっとは協力しようとは思わないのかよ」

「おう!」

「奏斗め………覚えてろよ………」

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