私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「香音……良かった!
本当に良かった…!」
俺は勢い良く起き上がり香音に抱きついた
「やっとお前の声聞けた……
凄く嬉しい………一番に聞けて……超嬉しい……」
「ゆう……と………ごめん……なさい……」
「………何に対して謝ってるんだ?
俺は嬉しいんだぞ?」
「ゆう…とが………疲れてるの……知ってた……それなのに……我が儘……言って……無理…させた………ごめん……なさい……」
まじかよ………香音にバレてたのか……
うわぁ………俺、何してるんだよ………
「ごめん……なさい………もう……我が儘……言わない……から………甘えたり……しないから………迷惑……かけないから…………側に……いて………側に………いさせて………」
香音………そんな風に思わせてしまったんだ……
俺が自己管理できなかったせいで……
「香音、ごめんな
そんなこと言わせて」
「ゆう……と………」
「でもな、俺はもっと香音に甘えてほしいし我が儘だって聞いてあげたい
迷惑だってかけてほしいし、俺のことをどんどんいろんな事に巻き込んでいっていい」
「…………………」