私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
~雄斗目線~
「………………っ」
…………そうだ………俺、倒れちゃったんだ……
それで香音が来て……
そういえば……香音……どこだろ……
そしてゆっくりと目を開けた
するとすぐ側に香音がいた
しかも目に涙を浮かべて
「………か………のん…………」
「………ゆう……と………」
…………ん?
……今……俺の名前………
…………幻聴か…?
もしかして……俺、ヤバイのか…?
「………ゆう……と………良かった………
ごめ………んね…………ごめん………なさい………」
……………幻聴じゃない…?
………疲れすぎておかしくなちゃったのかな……
それかこれは………夢…?
これは夢なのか…?
「香音………これは夢……なのか…?」
「ゆう……と………ごめんね……」
香音…!
香音の声が戻った…!
「香音…!
俺の名前言って…!
もう一回呼んで…!」
「…………ゆう……と………」
「うん!
そうだよ…!
雄斗だよ!」
「ゆう………と………ごめん……ね」