私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「分かりました
 そう伝えときます」

「最悪、本さえ渡しとけばどうにかなるので
 困ったら何でもいいので渡してあげてください
 じゃあ………後はお願いします」

「はい
 ありがとうございました」

そして電話は切れた

「岩本さん、ちょっとごめんね」

眠っている岩本さんにそう声をかけ、トイレの外まで運んで床に下ろした


華奢だとは思っていたけど………軽すぎる………ちゃんとご飯食べてるのかな…………


そして職員室の方に電話をかけ、岩本さんを保健室まで運んでもらった



後は…………これ返しに行かないと



そして下山先生のところへ向かった









コンコン

「失礼します」

「あっ………………」

教室に入ると抱き合ってる下山先生と目があった

「上岡先生…………見逃してください…!」

「…………まぁ、恋愛は自由ですから
 気をつけてくださいね」

「……すみません……ありがとうございます………」

「いえ……あっ、スマホありがとうございました
 岩本さん、ちゃんと出てきてくれました」

「なら良かったです
 香音はどうですか?」

「今眠っていて、保健室に運んでもらいました
 あと、弟さんからの伝言で岩本さんが早退するようなら下山先生に送らせろとのことでした」

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