どんな恋でも繋いでみせます!
世莉の楽観的な考えが羨ましいと思うことは何度もあった。

猪突猛進なところ、素直で真っ直ぐなところ、恋のキューピット専用ノートに書いた世莉のいい所を今思い出す。


世莉の言うとおり、好きだと言って困らせればよかった、好きだからもうこれ以上応援できないって開き直ればよかった。

もっともっと困らせて、千崎くんの純粋な恋を揺らいでしまえばよかった。

世莉の楽観的な思考が移って、そんな考えに至る。


けど、自分はやらないとすぐにわかった。

好きな人を困らせたくないと思うのは、相手によく思われたいとか、綺麗事でも善人ぶってるわけでもない。

ただ、千崎くんの笑顔が好きで、それだけを見ていたいと思うからだ。



「私は、ずるいの、卑怯なの」

「ん?」

「みんなから勝手に幸せを貰ってるの。だから、困らせたくないしガッカリさせたくない」



私の唐突な発言に、世莉と裕介くんが戸惑ったような顔でお互いの顔を見ている。
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