どんな恋でも繋いでみせます!
「……どうした?」

「最初に握手した時のこと思い出したから」

「ん?」

「最初に握手したでしょ?
好きな人に初めて触ったのが握手だったけど、嬉しかったなって思って」



旧図書室で握手した千崎くんの手の温もりは今もまだ憶えている。

それが嬉しくて、苦しかった。


千崎くんは小さく笑みをこぼすと、突然指を絡めてきて恋人繋ぎをする。

驚いて顔を上げると、綻んだ顔が目の前にあって心臓が跳ねる。



「小さいな」



にぎにぎしながら、私の手を大きい手で包み込む。

急に恥ずかしさが込み上げてきて、手を引っ込めようとするが、ガッチリと掴まれてほどけない。

瞬間、空いたもう片方の手が私の背中に回ってきて、また抱き寄せられる。手を繋いだまま。

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