「世紀の悪女」と名高い侯爵令嬢がクズ皇太子に尽くし続けた結果、理不尽にも婚約破棄されたのですべてを悟って今後は思うままに生きることにする~手始めに隣国で手腕を発揮してみるけど文句ある?~
(そうだわ。諜報員だからこそ、料理も出来なくてはならないのね。絶対必要なスキルではないでしょうけれど、出来ないよりかは出来た方が潜入出来る幅が広がるもの)

 一応、わたしも料理やスイーツ作りはやっていた。けっして美味しいとは言えないけれど、「マズッ!」と食べられないほどのものではない。

 そのはずだと信じている。

 わたしの腕はともかく、見た目もにおいもたまらない。

 これは、美味しくないわけはない。
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