「世紀の悪女」と名高い侯爵令嬢がクズ皇太子に尽くし続けた結果、理不尽にも婚約破棄されたのですべてを悟って今後は思うままに生きることにする~手始めに隣国で手腕を発揮してみるけど文句ある?~

味方にしたい 1

「ねえ、あなたたちの分は? いっしょに食べましょうよ」

 テーブル上には、二人分しか用意されていない。

「カヨの言う通りだ。せっかくの料理だ。みんなで食った方がよりいっそう美味い」

 クストディオがわたしの意を察し、いっしょに勧めてくれた。

 が、兄弟は顔を見合わせるだけである。
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