幼なじみ、じゃない。
そう言われると、指を絡ませてぎゅっと手を重ねた。
「……っんん、」
「かわい」
「っ、」
自分から時々漏れる声が、自分のものじゃないくらい甘い砂糖菓子みたいで余計に恥ずかしくなる。
だけど、声が漏れる度にキスは深くなるばかり。
……私も、前言撤回。
涼といると安心どころか、心臓が壊れてしまいそう。
「っもう、…限界…っ」
「…ほんと、かわいい」
「っ、」
ーーーああ、もう。
花火の音でかき消して。
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