Galaxyな彼は、【完】

- 13.ハンバーグは殻入り -



いつも通り授業が終わり、スーパーで夜ご飯の買い物を済まして帰宅。


「ただいまー」


今日はバイトがないしゆっくりできるなぁーなんて考えながら、リビングのドアを開ける。



「おかえり!」



ドアの前には、エプロン姿で微笑む彗。


突然の美の暴力。



「へ!?彗?」



驚きのあまりスーパーの袋を手から離してしまった。


「なんで?!」


今日は大学には来れてたみたいだけど、どうしてうちの家に移動してるの!?


「姉ちゃんにお礼がしたいんだって」


彗の隣に立っていた光が少し引き攣った様子で笑う。


「…どういうこと?」

「いつもお世話になってるから、日頃の感謝をこめて今日は俺が料理しようと思って」


今日は3ヶ月ぶりのオフだからって、嬉しそうにお玉を掲げる。


3ヶ月ぶりの貴重なオフを、私へのお礼に捧げてもいいの!?

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