Galaxyな彼は、【完】


ここら辺では、有名な星野家だから、小学校の人はみんな美月ちゃんが星野彗の妹だってことはわかってるんだと思う。


最初はおばさんが行く予定だったんだけど、彗のおばあちゃんが突然入院しちゃったみたいで付き添いやら、お見舞いやらで忙しいらしく、私が同行することになった。



「よかったねえ美月、最近光くん相手してくれないって拗ねてたもんね?」


「そうなの?」


実は美月ちゃんは私が面倒を見るより、光が面倒を見る方が多い。


彗は美月ちゃんが生まれた時から芸能活動をしてて忙しかったから、光が本当のお兄ちゃんみたいにいつも相手してた。


だから美月ちゃんは光のことが大好き。


「だって、ひーくん勉強ばっかりで美月と遊んでくれないの…」


おままごとしたいのに、って大きな目をうるうるさせて落ち込んでいる美月ちゃん。


くっ、可愛い…っ
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