カフェラテdeプリンのカサブランカ日記
 作業所通いも4か月になりました。 いろいろと考えさせられますねえ。
 就労継続支援とはいっても最終目的は就職のはず、、、。 ところが、、、。
 就労継続支援をどう見るかによって職員の対応はガラリと変わるんです。
 就労継続、支援だったらいつまでも内職をあげるから頑張ってね。って意味になりますね。
就労、継続支援だったら、難しいけど就職できるまで支援するよ。になります。
 就労移行支援と違って時間に区切りが無いので、ゆったりできると言えばゆったりできるんですけど、、、。
その代わりに馴れ合いとか仲良しグループが出来やすいんですよねえ。
 木曜日、ぼくもいつものように仕事をしてました。
隣では仲良しグループがお喋りをしています。 午前中からのヒートアップですね。
ぼくのほうは喋らない男が二人で黙々と仕事をしてます。 誰も見には来ません。
 仲良しグループには職員も加わってさらにヒートアップしてきました。
こんな光景は他の作業所でもふつうに見られる光景です。
仲良しは仲良しで固まってしまって、それ以外の人たちはそれ以外で固まってしまう。
当然のことながら職員は多いほうの意見を聞くようになります。
その他諸々の人たちはだんだんと省かれていくわけですね。 作業所がこれではいけないんです。
 あまりにもお喋りがヒートアップしてきたのでぼくは一計を案じました。
 ちょうどね、ホテルのクリーニング用の袋を一つにまとめる仕事をしていたので、まだ明けていない袋を掴んでテーブルに叩きつけました。
 叫んでも良かったんだけど、それだと「何か言ってるよ。」で終わってしまうので、、、。
 バン!という大きな音に驚いた人たちは一気にお喋りをやめました。 んで職員も我に返ったように飛んできました。
 お喋りは楽しいんですよね。 でも入り込むと周りが見えなくなる。
没頭してしまうと作業所自体の雰囲気を壊してしまうから怖いんです。
そうなると支援どころの話ではなくなる。 迷惑を被るのは利用者であり、仕事を提供してくれている業者さんたちです。
 ほんとにね、動かなかったら誰も気付かなかったのかと思うとやり切れないなあ。

 それにもう一つ、木になっていることが有る。 それはね、、、。
「やるかやらないか」ではなく「出来るか出来ないか」で職員が仕事を選んでいるということ。
 先にも書いたとおり、就労支援は大変な仕事です。 就労を目指しての支援です。
そこには利用者が臆する事無く挑戦できるという環境が求められます。
通っている作業所は「全ての障害を受け入れる」ことが建前になっているのだから当然に仕事もそうでなければいけない。
 誰もが挑戦できる環境、そして自分で出来るかどうかを判断できる環境が求められるわけです。
 ところが職員のほうで「これは出来る」「これは出来ない」と判子を押してしまっている。 これでは無意味なんですよ。
 何が出来て何が出来ないのかは自分じゃないと分からない。 見た目では分からないんです。
ではどうするんですか? チャレンジ精神です。
職員はやる気を起こさせるのが仕事なんです。 出来ることをやらせるのが仕事ではないんです。

 たとえば、料理をしたことが無いおじさんに対して「あなたは料理なんて出来ないよね。」って言ったらどう思いますか? しょんぼりするしかない。
でもさ、「これまでやったことは無いかもしれないけど、ここでやってみようか。」って言われたらどうです? やる気になるでしょう。・
 作業所で必要なことは、やる気を起こさせること。 やっていく中で出来るかどうかを判断すればいい。
それがやがて就職に向けてのアドバイスにもなるんです。 内職屋じゃないんだからね。
 これまでは出来ないと思っていたことだって、やってみたら案外と出来てしまうことだってたくさん有ります。
話し下手な人だって、たくさんの人と関わっていくうちに話し上手になってしまう。
 ぼくはね、全盲だから誰が見ても「何も出来ないよね。」って思われてしまうんですけど、、、。
でもね、炊事 洗濯 掃除はもちろん、粘土細工もダンボールアートもやりますよ。 小説や童話だって書くんだし、、、。
人って関わってみないとどんな人なのか分からないもんです。 ほんとにそう思う。
 だって、全盲であれば歩くのも大変だって思うじゃないですか。、
それなのにぼくはこれまで日本全国を旅してきました。 住んだ町も有ります。
それぞれにそれなりの苦労をしてきました。 それだけでも「え?」って思われます。
 躓いたり地獄に落とされたり、楽しい思いもしたり、いろんな経験をさせてもらいました。
だから、今、これだけの物を書かせていただくことが出来たんだろうな。
好きだった人、嫌だった人、たっくさん居ます。
その人たちにありがとうと書いてこのエッセーを終わりましょう。
ありがとうございました。
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