夢心地恋


ーキーンコーンカーンコーン
昼休みを知らせるチャイムが鳴る。教室はザワザワと騒がしくなりお昼を食べに行く者、友達の周りに机を並べる者。一人一人確立されたスタイルで昼休みを迎える
「ゆいー!こっちこっち!」
教室中に響く大きな声で私を呼ぶのは小さい頃からの友達の灯里だ。
「わかったわかった!でも大声で呼ぶの辞めなさいって言ってんじゃんー!」
「えへへーごめんごめん笑」
悪びれもなくけらけらと笑う彼女をよそにお弁当を食べようとしていると耳を疑う言葉が聞こえてきた。
「ゆい今日来るでしょ?合コン」
「はいーーーー!?!?行かないけど!?なんで!?」
そう本当に訳が分からないのだ。彼女は私が夢の住人に恋をしているのを言っているから。
「なんでっていつまでも逢えるかもわかんない夢の中の人に恋をするより現実的な恋一度はしてみた方が青春じゃん!イケメンだよ!?」
「否定はしないけど取り敢えず行きません!」
「ごめんごめん拒否権ないから笑」
と彼女はヘラっと笑う。彼女は頼り甲斐もあるが少々強引なのだ。
「わかったわよ。行けばいいんでしょ。行けば。でもいい人が見つかるって限んないから!」
「はいはーい笑」
そうして放課後人生初の合コンに行くことが決まってしまった。
どうなる事やら、、。
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