やめないで。それ。
「ひぇんはい、いひゃい。(せんぱい、いたい。)」
「いつになったらおれのこと名前で呼ぶの?」
目の前には顔を真っ赤にした亜美さんがいるのに、お構いなしでわたしのほっぺで遊ぶ。
「〜〜伊織!!!なんでその子に構うの?!付き合ってるってそんな素振りなかったじゃない!!!!!!!!それにずっとわたしと居たのになんで?!ずっと隣にいて、文化祭もお揃いの浴衣にして、もしかしたら伊織もわたしの事って思ってたのに…!」
亜美さんは今にも泣き出しそうになりながら口を開く。
「悪いけどおれは亜美にも同じ様に接してたぞ。おまえが勝手におれに付き纏ってただけだしな。
それに、そんな素振りなかったって、おれが誰かと付き合う度におまえが酷い目に遭わせてたのも知ってるし、今までそれを言わなかったのは別に彼女なんてどうでもいいと思ってたからだからな。
けど、こいつはちげーから。」
亜美さんはなにも言い返すことはなく、校舎へ戻ろうとした。