初めての恋はあなたとしたい
翌日から彼はこまめにメッセージをくれるようになった。
もちろん忙しい副社長としての仕事に追われているのはわかっている。けれどもその合間に他愛もないメッセージが届くのが嬉しくてたまらない。いつでも私を気にかけてくれているんだと感じさせてくれる。
あの後一度だけ食事に誘われたが、急遽出張が入ってしまい延期になってしまった。食事の時にきちんと自分の気持ちを伝えようと決めていただけに残念だった。でも彼が私にそうしてくれたように、私も直接気持ちを伝えたかったので帰国を待つことにした。
出張に行っている間も国内ほどの回数は来ないが、1日に1回はメッセージをくれ、私も返信していた。いつ帰ってくるのだろうと本当に心待ちにしていた。

「最近調子よさそうだな」

帰ろうかと片付けをしていると夏木くんに声をかけられた。

「うん!」

「テレビに映されて、前田に迷惑かけちゃったな、と思ってたけどなんだかうまくいってるみたいで安心したよ。って、上手くいったんだよな?」

「うん。うまくいってると思うけどまだ付き合ってはいないの」

隣の席の椅子を引くと彼は座り込み、小さな声で話してくれる。

「何、どういうこと?」

「うーん。今度私の気持ちを伝えるつもり。でも彼も私を好きでいてくれるみたい」

「なんだそれ、心配して損したわ」

笑顔で私の頭をくしゃくしゃにかき回され、
「もう!」と言いながら髪の毛を直していると、頑張れよといい笑顔で帰っていった。
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