恋は千年、愛は万年。




料理作るのは構わないけど、近藤さん側の僕が芹沢さんに作るのは双方にあまり良くない影響があるのではないかと危惧した故の行動だった。

いわば、“そんなことやって責任取れんの?”ってこと。

トシくんキレたらおっかないんだよ!?


「なっ、ちょ、アキさん!」


鉄扇で斬られますよ!?と彼の目が訴えてきた。

別に斬られた時は斬られた時で何とかするし。


「クッ、フハハッ!

 貴様、中々に面白い性格をしとるな!
 
 気に入った、近藤派でも構わん。

 料理を作ってくれぬか」


傲慢そうに見えて案外素直な人だった。

その目は力強く“任せろ”と言っていた。


『…いいですよ』


信用ならない言葉ではあったが、有無を言わせない芹沢さんの威圧に僕は頷くしかなかった。

小姓の分際で局長の命令は無視できないよね…トホホ。


「貴様の年はいくつだ?二十歳以下か?」

『なっ!?僕は土方さんより年上です!』

「…冗談を言うな、笑えぬ」

『冗談じゃないですっ!!』

「……童顔過ぎやしないか?貴様」


焦り顔のトシくんが現れるまで、僕は芹沢さんと仲良く(?)雑談をしていた。



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