青空くんと赤星くん





土曜日の朝は最高だ。
いつもより2時間は遅く起きられるし、明日もお休みだもん。
アラームをとめようと寝返りをうったとき、お腹が少し痛んだ。



ネグリジェをめくると、色も形もあんまんによく似た胸があって、そこからあんこがはみ出たように黒紫色のアザができていた。
一晩寝ただけでは治らないか。



昨日と違って、紫色の周りだけところどころ青色に変化している。
この青色が緑色や茶色っぽくなり、黄色になってやっと肌色に戻る。
何色でもいいけど、押して痛くなくなるのは黄色くらいからだよね。



中指の絆創膏をはがしてみると、生々しいピンク色が元の皮膚の色まで回復していた。
触っても痛くない。
こっちは治ってよかったけど、3学期に入ってから怪我することが増えたなぁ。



「うんしょ」



ベッドから起き上がってモコモコスリッパに足をつっこみ、お財布からおみくじを出した。



『病気 信心せよ』



どういう意味なの?
神様を信じよ、ということかな?



『恋愛 誠意にこたえよ』



誠意にこたえた日から今日まで、つまり付き合って1か月と1週間ちょい経った。
今日は青先輩の誠意にこたえられそうにないよ。



おみくじをゴミ箱に捨てて、バターを冷蔵庫から出しにキッチンへ行った。
バターを室温に近づけておくと他の食材と混ぜ合わせたときによくなじむからだ。



宿題を少しやってからお菓子作りにとりかかろう!




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