転生したら伯爵令嬢でした(ただし婚約者殺しの嫌疑付き)。容疑を晴らすため、イケメン年下騎士と偽装恋愛を始めます!
7
「バルバラ様が!? 一体、なぜ……」
私は、絶句した。
「ローズ嬢を、王太子妃にするためだそうです。バルバラ夫人は、あなたが王太子妃に決まった後、サリアン伯爵邸を出られた。彼女には、愛人がいたのですよ。その男の元に、身を寄せていたそうです。そして、モニク嬢さえいなくなれば、ローズ嬢を王太子妃にできると考えたようです。それで、愛人と協力して、王宮の護衛を買収した」
アルベール様は、怒るというより呆れたようなお顔をされた。
「何と言うか……。浅はかな……」
「本当ですわね」
私がいなくなったからといって、マルク殿下がローズをお選びになるとは限らないのに。しかもあの時点で、もうマルク殿下との婚約話は無くなっていたし。
「バルバラ夫人とその愛人は、すでに捕まえました。部下にさせましたよ」
面倒くさそうに、モンタギュー侯爵が仰る。ドニ殿下の起こした事件に比べれば、くだらなさすぎる、といったところだろう。
「どのくらいの刑になりそうです?」
アルベール様が、尋ねられる。
「未遂ですからねえ。それに、本当に王太子妃ならともかく、モニク嬢はもうその身分ではございませんし。大した刑にはならないかと」
「……そうですか」
アルベール様が、静かに呟く。その眼差しは、何かを考えているようだった。
私は、絶句した。
「ローズ嬢を、王太子妃にするためだそうです。バルバラ夫人は、あなたが王太子妃に決まった後、サリアン伯爵邸を出られた。彼女には、愛人がいたのですよ。その男の元に、身を寄せていたそうです。そして、モニク嬢さえいなくなれば、ローズ嬢を王太子妃にできると考えたようです。それで、愛人と協力して、王宮の護衛を買収した」
アルベール様は、怒るというより呆れたようなお顔をされた。
「何と言うか……。浅はかな……」
「本当ですわね」
私がいなくなったからといって、マルク殿下がローズをお選びになるとは限らないのに。しかもあの時点で、もうマルク殿下との婚約話は無くなっていたし。
「バルバラ夫人とその愛人は、すでに捕まえました。部下にさせましたよ」
面倒くさそうに、モンタギュー侯爵が仰る。ドニ殿下の起こした事件に比べれば、くだらなさすぎる、といったところだろう。
「どのくらいの刑になりそうです?」
アルベール様が、尋ねられる。
「未遂ですからねえ。それに、本当に王太子妃ならともかく、モニク嬢はもうその身分ではございませんし。大した刑にはならないかと」
「……そうですか」
アルベール様が、静かに呟く。その眼差しは、何かを考えているようだった。