イケメンは好きだけど近づかないでください!



梅雨の時期も近づき

天気の悪い日が続く今日この頃

外での授業も終わり

あー疲れたと思っていれば

最近できた気になる子に遭遇した

声をかければ

どうやら盛大な寝坊をしたらしい

真面目そうに見えたけど

そうでもないんだな

少し揶揄えばまた苦笑いされた

あれ?この子、もしかして俺の事嫌い?

そう思ったのも束の間

ジーッと見られた

なんだ、やっぱりこの顔が好きなんだな

ほんの数秒だけ見て



『ごちそうさまです』



謎の挨拶をされた

え、なに、ごちそうさまって

最近数秒ガン見だけされるのには気付いてたけどさ

なにを考えてるかはわからないけど

盛大なため息を付き校舎に消えていく

笑いの堪えるの俺は最近必死だ



「翔、堪えてるけど肩震えてるから」

「アハハハッ あーしんどい
あいつ面白過ぎるんだけど」

「気になってるんだね」

「ハァ!?そういうんじゃねーから!」

「そ」



俺が?あいつを?まさか


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