イケメンは好きだけど近づかないでください!

Side 秋月翔




完全に自覚し俺の家に優ちゃんが来て

早数日?数週間?たち

夏休みもあけた

連絡も今まで通り取っているんだけど…



「なんか、避けられてね?」

「避けられてるね」

「なんで!?俺がイケメン過ぎるせい!?
でもそれだったら今までもそうなんだけど…」

「…翔、お前ってすごいな」

「なにが?」



なんとも言えない顔をしている琉生

学校が始まり連絡しなくても

いつでも会えるじゃん!と思ったが

見つけるたびにすごい勢いで目を逸らし立ち去る

これをもう何十回とされている



近くから視線を感じたので

そちらを見てニコッと微笑めば

いつも通りキャー!と騒ぐ



「うん、俺の顔は異常なし」

「もう顔に興味なくなったんじゃない?
それか翔の性格の悪さに気付いたか」

「バーカ!俺は意地悪はするけど
好きなやつには優しくするっつーの!」

「そう?じゃあ俺にはもうわかんないよ」



教室に乗り込んでみれば?と言う琉生

オマエ散々後輩に迷惑はかけるなとか

母親みてーに言ってきたくせに

急にめんどくさくなりやがったな



「そうすっかー行ってくる」

「んー」



1年の階につき2組の前まで来れば

ちょうど鉢合わせた



「お、デコだし」



いつもより何か更に幼く見えた

うん、かわいいね

つか、なんか少し濡れてね?



澪ちゃんに聞かれたので理由を話す

来てやった俺優しくね?と同意を求めれば

優しいです!と言ってくれた

ほら、俺って優しいんだよ

どうよ?と優ちゃんを見れば



『先輩ごめんなさい!学校では話かけないでください!』



その場に立ち尽くしてしまった

今何て言った…?

話しかけないでください…?

ハハッ

いやいや、俺の聞き間違いだな

よし、放課後もう一回来よう


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