人肉病
☆☆☆

「薫ちゃん!」


学校の校門前までやってきたとき、偶然麻子と鉢合わせをした。


「麻子、おはよう」


友達の姿を見ると安心してホッと息を吐き出す。


「なんか、今日も自衛隊が沢山いるね」

「うん。麻子はニュース見た?」


階段を上りながら、麻子はうんうんと大げさなくらい何度も頷く。


「この街に新種のウイルスが出たんでしょう? だけど、その詳細は全然わからないんだって」

「あれって本当のことなのかな? 学校も会社も普通にあるみたいだけど」


学校へ来る前のコンビニだって、通常通り営業していた。
異質なのは自衛隊の姿だけだ。


「どうなんだろうね? でも、ニュース番組が全くの嘘を流すとは思えないよね」

「それもそっか……」


ある程度信憑性のあることだから、伝えることができたんだろう。


「でもさ、銃を持ってる姿は結構かっこいいよな」
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