人肉病
「俺たちいつまでここにいればいいんですか? 帰宅はできないんですか?」
冷静な声で質問をしているのは直だ。
直は真剣な表情で先生の返事を待っている。
「今、出入り口には自衛隊の人たちがいます。まだ、外へでることはできません」
先生は疲れ切った声色で返事をする。
「感染者だけ隔離することはできないんですか?」
「感染力が強すぎて不可能です。先生だって、もう感染しているかもしれなません」
答える先生の顔がスッと青ざめる。
自分が感染していたらと考えて、つい顔に出てしまったみたいだ。
「今日は通常授業はありません。帰宅もできません。みなさん、感染しないように気をつけて……」
先生はボソボソと呟くようにそう言うと、逃げるように教室から出ていってしまったのだった。
その姿を見て非難する生徒たちもいる。
どうにかしろと叫ぶ生徒もいる。
だけど本当は先生たちになにかができる状況ではないことがわかっているはずだ。
どれだけ助けを求めてみても、教師だって人間でしかない。
医療関係者ですら困惑している今の状況を変えられるのは、もっと大きな存在でしかない。
先生がいなくなった教室内はあちこちから不平不満の声が漏れ出す。
冷静な声で質問をしているのは直だ。
直は真剣な表情で先生の返事を待っている。
「今、出入り口には自衛隊の人たちがいます。まだ、外へでることはできません」
先生は疲れ切った声色で返事をする。
「感染者だけ隔離することはできないんですか?」
「感染力が強すぎて不可能です。先生だって、もう感染しているかもしれなません」
答える先生の顔がスッと青ざめる。
自分が感染していたらと考えて、つい顔に出てしまったみたいだ。
「今日は通常授業はありません。帰宅もできません。みなさん、感染しないように気をつけて……」
先生はボソボソと呟くようにそう言うと、逃げるように教室から出ていってしまったのだった。
その姿を見て非難する生徒たちもいる。
どうにかしろと叫ぶ生徒もいる。
だけど本当は先生たちになにかができる状況ではないことがわかっているはずだ。
どれだけ助けを求めてみても、教師だって人間でしかない。
医療関係者ですら困惑している今の状況を変えられるのは、もっと大きな存在でしかない。
先生がいなくなった教室内はあちこちから不平不満の声が漏れ出す。