二次元に妻を奪われたくないスパダリ夫は、壮大すぎる溺愛計画を実行する
「あんた、私以外のところから仕事もらってるでしょ!?」
「どっ……どうしてそれを……」

 拓人のところからの仕事もちゃんとこなした上で、他のところからの仕事を受けている状態だ。
 少なくとも、失敗からバレるというヘマはしていないはずなのに……。

「そこのトンチキ野郎が、出してきた名前に共通点があったから、まさかと思って確認してみたのよ」
「名前?」
「立花潤、カミーユ、桜井健一、真田邦彦……でしたっけ?」
「っ!?」

 その名前を出され、かつ共通点と言われてしまえば香澄は思い当たることがちゃーんとあった。
 そして、できればそれは、拓人だけでもなく涼にも、できればバレてほしくなかった内容。
 なので、ダメ元で

「何のことでしょう?」

 とごまかしたものの、拓人の目がすっと怖くなった。
 その目元が涼と似ているので、やっぱり2人は兄弟なんだなと、嫌な時に考えてしまった香澄だった。

「とぼけんじゃないわよ……そいつらが出てるゲーム、誰が作ってるか香澄、知ってるの?」
「え?」
「そのゲームのライターやプランナー、みんな私の弟子よ。だからね……香澄ちゃん……あなたが無駄にそいつらから仕事引き受けてるのも、全部お見通しなのよ。わかる?」

(し、しまった……)
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