二次元に妻を奪われたくないスパダリ夫は、壮大すぎる溺愛計画を実行する
「さてと。邪魔者もいなくなったわけだし」

 涼は、決してTシャツを脱ぐそぶり見せないまま、話を始めた。

「さっきの話、もう少し詳しく聞こうか?」
「さっき、とは……」

 香澄に心当たりは1つしかないが、どうにか話題を逸らしたかった。
 だが、別の話題を振ろうとしても涼が「逃がさないよ」と言うので、結果的には観念するしかなかった。

「どうして、僕が君の出産後に君を抱かなくなると思ったのかな?」
「それは……そう言う事例が多いって……ネットで……」
「ネットで何が書いてあるかは知らないよ。でも……君はよく知ってるはずだよね」

 涼は、そのまま香澄の手を取ると、自分の中心に誘導した。

「っ!?」

 それは、熱を帯びて香澄を求めていた。

「今だって、この子がいなかったら、君の中を可愛がってあげたところだったのに」

 耳元でそう囁いてくるものだから、香澄の腰は砕けそうになった。
 だが、香澄にも言い分はある。

「でも、この子が大きくなったら、私のお腹も大きくなります」
「うん」
「それで、お腹の皮が伸びて、タプタプになっちゃって」
「うん……」
「だから……産後の女の人を、その……女として見られなくなる男の人が多くなるって……」
「言いたいことは、それだけかな」
「え?」
「だったら、話は簡単だよね」

 そう言った涼は、何かを企んでいるような表情を香澄に見せた。
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