放課後、ふたりのゼラニウム
第一話 とある初夏の日の席替え
金曜日の五時間目。
お昼の後で一番眠くなるこの時間は...。私が待ちに待った席替えの時間!!
「皆さん、この時間は席替えをします。番号順にくじを引いてください。」
「せんせ〜 友達とくじ交換するのってアリですか〜?」
なんてのんきな会話を聞きながらくじを引く。私は名字が「赤坂」だから、出席番号がはやい。
くじの結果は、窓側の前から二番目の席。夏は一番熱くなる席だから、正直ハズレ席...。
そんなことを考えていると。
「あっ、えと、かざね...だよね、よろしく」
隣は綾《りょう》くん。この子とあんま話したことなかったけど、改めて見るとイケメンだぁ...
「綾くん、よろしくね〜!」
そう言って私は、友達の暁音のとこへ向かう。
そして、
「ほんっとうにすみませんでしたっ!!!」
とすぐに謝罪。その訳は...
暁音は綾のことが好きだからだ。
お昼の後で一番眠くなるこの時間は...。私が待ちに待った席替えの時間!!
「皆さん、この時間は席替えをします。番号順にくじを引いてください。」
「せんせ〜 友達とくじ交換するのってアリですか〜?」
なんてのんきな会話を聞きながらくじを引く。私は名字が「赤坂」だから、出席番号がはやい。
くじの結果は、窓側の前から二番目の席。夏は一番熱くなる席だから、正直ハズレ席...。
そんなことを考えていると。
「あっ、えと、かざね...だよね、よろしく」
隣は綾《りょう》くん。この子とあんま話したことなかったけど、改めて見るとイケメンだぁ...
「綾くん、よろしくね〜!」
そう言って私は、友達の暁音のとこへ向かう。
そして、
「ほんっとうにすみませんでしたっ!!!」
とすぐに謝罪。その訳は...
暁音は綾のことが好きだからだ。
< 1 / 2 >