イケメンCinderella
2話 白瀬くんとハグ
_______白瀬くんのギャップ萌えに気づくのは少し先のこと……。
その日の学校の帰り道。
前を歩いてるのは……白瀬くん?
帰りは、白い車じゃないんだ。
ちょうど角を曲がる所だった。
後をついて行くことにした。
ストーカーじゃないよ?!
たまたま、私も白瀬くんが歩く道の方だからね?!
私も角を曲がる。
ん?あんな所に城なんかあったっけ?
そう思いつつも、城に吸い込まれるかのように私も城の門に歩いていた。
「……うわ、」
(漫画の世界に入り込んだみたい……)
私は、門を見上げた。
「何方ですか。もしかして、坊っちゃまに用事ですか?」
その時声がかかった。
「え」
声がした方を見る。