BABY主任は甘やかされたい~秘密の子育てしています~




「わぁ!乗り物が増えてる!知ってましたか??」


何年ぶりかな。久し振りに訪れた遊園地には、新しいアトラクションがいくつもできていた。
その中に絶叫マシンもあって、きっと希乃愛ときたら乗れないだろう。と、みっくんの方にちらりと目を向ける。




「あの、みっくんって激しいの乗れますか?」

「ん?上から真下に落ちるやつ以外ならいけるよ。香江ちゃんは?」

「あは、それ分かります!私もです!」


ランドパーク内は家族連れ、高校生くらいのグループ、恋人達で賑わっていた。風船を持った着ぐるみに子供達が群がって、道に並ぶキッチンカーから美味しそうな匂いが漂ってくる。



「じゃぁ、どれから乗る?」

「あの5階だての立体迷路入りたいです」

「うん、いいね。行こうか」


ガイドマップを片手に、みっくんと手を繋いで歩いて。片っ端から列に並んでアトラクションを制覇していく。


どうしても、あの子がいたら喜ぶだろうなとか、考えて"罪悪感"を持ってしまうけど。この、みっくんと2人きりの時間も凄く嬉しくて胸がムズムズする。




「楽しいですね!!次、この怖いホラーのやつ行きたいです!」

「うん、いいよ」

「ジェットコースター行きましょう!」

「うん、いいよ」




「次は──……、」






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