廻った世界で,また君と恋を紡ぐ。
子供扱いなのは分かりきっているのに。
どうしても,もっとそのままでいて欲しいと思ってしまう。
「紅葉,椛にあんま心配かけんなよ」
「へ? 私?! めちゃめちゃいい子にしてますけど」
「年下らしく甘えてくれるのに,いっつも私の事ばかりって,落ち込んでたぞ」
私は眉を下げて,目線を返した。
自覚がないわけじゃなかったから,何も言えなかったのだ。
今の家族や友達は大切にしたい。
私はちゃんと今を生きている。
だけど……もう一度死んでしまったという意識が少しも抜けてくれなかった。
「紅葉も恋愛したら変わるんじゃね? って言っておいたけどな」
「? なんで恋愛?」
「相手の裏に自分を見るだろ。直そうとか,自分を大事にしようとか。そうゆう意識も芽生えるんじゃないの」
「へぇ」
私今,惚気られてるのかな。
高峯さん,言ってて恥ずかしくないのかな。