先生 ♀ × 生徒 ♀
「どっから見るー?」


華衣がパンフレットを広げながら言った。


「陽咲と凰市はほら、二人でいってらっしゃい!」


あたしは二人の背中を押した。


「あたしイルカショーみたーい」


実愛が言った。


「いいね!行こう!!」


華衣もノリノリだ。

イルカショーは一番前の席に座った。

実愛はゴソゴソとしだした。


「何してんの?」


あたしが聞くと


「濡れたくないから」


そう言って実愛はカッパを着た。
< 12 / 93 >

この作品をシェア

pagetop