孤独だった君に、僕の全身全霊の愛を…
そして次の日。
土曜日の朝。

三連休なので、真絋のマンションに二泊する予定だ。

「…………
……あんま、寝れなかった…
楽しみで寝れないって……子どもか!私!(笑)」

顔を冷たい水でじゃぶじゃぶ洗い、目を覚ます。
濃いコーヒーを飲む。

「………やっぱ、シャワー浴びよう!」

シャワーを浴び、だいぶ目が覚めたとこで時計を見ると時間が迫っていた。

急いで準備をして、玄関を出ようとする。
ちょうど、ノックされた。
(瑛茉のアパートには、呼び鈴がない)

「瑛茉ー!」
「はっ!?真絋!」

慌ててドアを開ける。

「おはよ!」
「おはよう!ごめんね!」

「初めてだね!
瑛茉が、アパート前にいなかったの」

「あ…ご、ごめんね!」

「ううん!
むしろ、今まで気を遣わせてたよね?」

「そんなことないよ!
楽しみで、待ちきれなくて…/////
今日もね!その…/////」

「ん?」

「楽しみで、昨日あんま寝れなくて…/////
だから、シャワー浴びてたの(笑)」

照れたように笑う瑛茉に、真絋は愛しさが増し思わず抱き締めた。
「━━━━━━もう!可愛すぎ!!」


車に乗り込む。
「どうする?一度、僕ん家で寝る?
真紘の頭ナデナデ付きだよ(笑)」

「フフ…真紘の頭ナデナデは魅力的だけど……
寝るなんて、もったいない!
魚釣り、楽しみにしてたの!」

「もったいないの?(笑)」

「だって、せっかく真絋と過ごせる時間だよ?
1分でも長く、一緒にいたいし!」

「フフ…嬉しいな!そんな風に思ってくれて!」

「………」

「……ん?瑛茉?」

「……/////」
思わず力説してしまい、我に返る瑛茉。

「瑛茉?」

「ご、ご、ごめん…私、何言ってんだろ……(笑)」
(さすがに、今の発言はキモいよね……)

「フフ…ハハハッ!!可愛いなぁー(笑)」

堪えきれないというような真絋を見て、瑛茉もつられるように笑った。


「とにかく、眠くなったら遠慮せずに言ってね!
いつでも一緒に寝て、頭ナデナデしてあげるから(笑)
ほら、今日から泊まりだし!」

「うん、ありがとう!」
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