甘さをもっと、


それと同時に、
〝男の人〟に掴まれてた手も、
握らされていた紙もなくなって。



「僕の可愛い彼女、泣かせたのお客さん?」



ふわりと、耳元に届くあっくんの声。



あっくんは、
ちゃんと私を助けてくれた...............っ。



しっ、しかも、
あっくんでは、サラッと〝彼女〟って。



こっ、これは、
女の子達に誤解されちゃうのでは..................?



そんな私の不安を打ち消すように...............



「この子、僕の好きな子だから。
泣かせたりしたら、本気で怒るし、
他の子と、デートまでは無理」



お店のど真ん中、
私の手を掴んだ〝男の人〟にも。



あっくんを囲んでた〝女の子〟達にも。



聞こえるように言ったあっくん。


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