スパダリ煎茶家は、かりそめ令嬢を溺愛包囲して娶りたい。
第4章

◇プロポーズ


 あれから、一週間。週刊誌騒動はあっという間に終息した。今は、大宮さんのもとで煎茶道を学んでいる。


「最初に比べたら、だけどね」

「これからも頑張ります」

「次は五つの茶碗を並べてやってみようね」

「それって、茶会で大宮さんがしていた」

「うん、そうだよ。まぁ、気長にやろうね。お菓子食べようか」


 大宮さんは懐紙を取り出して二つ折りをしてずらして銘々皿に置くと小さなどら焼きが置かれる。

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