LE CIEL BRILLANT 〜無職29歳、未経験の仕事に挑戦したらジュエリーデザイナーにこっそり溺愛されてました〜
一度、彼女の勇気の源であるアクアマリンは――ブルースカイストーンは壊れた。
壊れたけど、ここにある。
彼がここにいる。
勇気はここにある。
彼がくれたものは、心の中にちゃんと残っている。
藍はキッと直哉を見た。
「あなたはたくさんの人に迷惑をかけました。たくさんの人の人生を狂わせました。もしかしたら、犯人だってあの書き込みがなかったら強盗をしなかったかもしれない。私も痛い思いをしました。職場をなくしました。私はあなたを許せるかどうかわかりません。でも、死ぬなんて許さない。死んで楽になるなんて絶対に許さない」
血は、手を縛ったハンカチを真っ赤にした。それでもまだじわじわと流れ続ける。
直哉はその血を呆然と見ていた。
「責任をとるというなら、きちんと生きて責任をとってください。被害者の願いを聞くということは、責任をとることになると思います」
声が震える。自分を被害者と自称することも、藍には勇気の必要なことだった。
「それは……」
直哉は言葉に詰まる。
壊れたけど、ここにある。
彼がここにいる。
勇気はここにある。
彼がくれたものは、心の中にちゃんと残っている。
藍はキッと直哉を見た。
「あなたはたくさんの人に迷惑をかけました。たくさんの人の人生を狂わせました。もしかしたら、犯人だってあの書き込みがなかったら強盗をしなかったかもしれない。私も痛い思いをしました。職場をなくしました。私はあなたを許せるかどうかわかりません。でも、死ぬなんて許さない。死んで楽になるなんて絶対に許さない」
血は、手を縛ったハンカチを真っ赤にした。それでもまだじわじわと流れ続ける。
直哉はその血を呆然と見ていた。
「責任をとるというなら、きちんと生きて責任をとってください。被害者の願いを聞くということは、責任をとることになると思います」
声が震える。自分を被害者と自称することも、藍には勇気の必要なことだった。
「それは……」
直哉は言葉に詰まる。