LE CIEL BRILLANT 〜無職29歳、未経験の仕事に挑戦したらジュエリーデザイナーにこっそり溺愛されてました〜

68 輝く空

 救急車の音が近付いてきて、四人は外へ出た。

 ひんやりした空気が四人を包む。

 外はもう夜が明けようとしていた。

 長い夜だった。

 シャッターが閉まっていたので、空がもう白んでいるなんて気がつかなかった。

 藍は三人を見た。三人ともくたびれ果て、ぐったりしている。

 だけど、どこか表情がすっきりしている。

 藍は思う。

 今日も晴れるだろう。

 きっと真っ青に輝く空が広がる。

 ブルースカイストーンのように。


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