束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
 彩子に触れてみれば、それは驚くほど簡単だった。

 今までのことがまるで嘘のように情欲が湧いてくる。

 洋輔の愛撫に必死に感じるさまを見ていれば、昂りがおさまらない。

 自分の欲をぶつけてしまわないよう、必死に抑えながら抱いた。

 彩子に対してだと、その興奮を鎮めるほうが大変なくらいだった。



 翌朝、先に起きた洋輔は信じられないほどの幸福を感じていた。最後までできたこともそうだが、何より洋輔を受け入れてくれたことが嬉しかった。隅から隅まで満たされた気がした。


(こんなに満たされることがあるなんて……感謝してもしきれない……彩子、俺幸せだ)
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