束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
 洋輔は大隆の言葉にずっと迷っていた。言うべきか言わざるべきか。

 彩子に拒絶されたらと思うとこわいのだ。


 だがこれまでを振り返ってみれば、彩子に拒絶されたことなど一度もなかったと思いだす。すべて受け入れてくれた。

 それにずっと今のままでいるのも嫌だった。


 だから彩子の反応はこわかったが、通話の別れ際にその言葉を口にしてみたのだ。


 「好きだよ」と。
< 183 / 273 >

この作品をシェア

pagetop