束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】

5. 甘い生活

「あーやこっ」
「うわっ。もうびっくりするじゃんか」

 リビングのローテーブルの前に座って、スマホをいじっていたら、突然上から両頬を包み込まれた。そのまま顔を上に向けられて、にこにことした洋輔と視線が合う。


「ごめん。何してるの?」
「うん、今日は文字書く日にしようと思って。題材探してた」
「そっか。俺も一緒にやっていい?」
「うん、いいよ」
「ありがとう」

 上からちゅっと口づけが降ってくる。洋輔と暮らしはじめてからはこんな甘いやりとりが日常茶飯事になっていた。
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