束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
「彩子、終わった?」
「うん、終わった」
「お疲れ」
「洋輔もお疲れ。うわっ、本当汗かいたね」

 洋輔を見てみれば、確かに随分汗をかいたようだった。汗で髪がしっとりとしている。

「ちょうどお風呂沸いたし入ろ?」
「うん」
「一緒に」
「え……」

 洋輔はたびたび風呂に一緒に入りたがるが、彩子は恥ずかしくてなかなか受け入れられない。五回に一回頷くのがやっとだ。

「ね?」
「……うん。先入ってて? 洗い場二人は狭いし。出してる道具とか片づけてから入る」
「うん、わかった。待ってるね」
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