束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
 浴室に入れば、洋輔はすでにバスタブの中にいた。

「いらっしゃい」
「うん。あっち向いてて」
「そんな気にしなくていいのに」
「私が恥ずかしいの」

 身体を洗っているところを見られるのだけは恥ずかしくて、どうしても受け入れられなかった。

 毎度のことだが洋輔は渋々ながらもいつも了承してくれる。

「しょうがないな。はい、むこう向いたよ」
「うん、ありがとう」

 洋輔を待たせるのが申し訳なくて、彩子はテキパキと身体を洗っていく。すべて洗い終えれば、洋輔の横にちゃぷんと入った。
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