束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
「彩子。クリスマスだけどさ、仕事が終わったら食事に行かない?」
「行く。どこにする?」
「うーん、どうしようか。ちょっと待って、パソコン持ってくる」

 洋輔はノートパソコンを持って戻ってきた。

「次の日も仕事だし、あんまり遠いところだと大変かな。この辺りにする?」

 洋輔が膝の上のパソコンを見せてくるので、彩子はそれを覗き込むようにして見た。

「うん、いいと思う。どんなお店があるか見たい」
「ちょっと待って。はい。何食べたい?」
「うーん、下見せて」

 洋輔は店の紹介が並んだページをゆっくりスクロールしていく。彩子もそれに合わせて一つ一つ確認していく。
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