私 ホームヘルパーです。
昼を食べて事務所に戻ってきました。 竜岡さんがお茶を飲んでますわ。
「お帰りなさい。 どうでした?」
「いやあ、暑かった。」 「そうでしょうねえ。 冷たい麦茶を用意しておきましたよ。」
「あらあらすいません。」 そのキンキンに冷えた麦茶に氷をドボンと突っ込んで飲んでますと、、、。
「武井さんって豪快だなあ。」って竜岡さんが笑い出しました。 「そんなに笑わなくても、、、。」
「いやいや失礼。 最近はあんまりにもいいニュースが無さ過ぎて凹んでたんですよ。」 「そうなんだ。」
「ところで竜岡さんって結婚してるの?」 「ぼくねえ、まだまだ独身なんですよ。」
「うっそ! そんな風には見えないけど。」 「落ち着いてるんでよく言われます。」
「彼女も居なかったの?」 「もてるタイプだとは思わないから。」
「秘かに人気が有りそうだけどなあ。」 「そう言われたことも有るけど居ないんだよなあ。 慶応出なのに。」
「え? 竜岡さんって慶応なの?」 「驚き過ぎだって。 武井さん。」
「驚くわよ。 私だって短大なのに。」 「短大でもいいじゃないですか。 ぼくは慶応に京王されましたから。」
「うーーーーーん、、、。」 でも何かいい感じ。
「竜岡さんさあ、今度一緒に食事でもしませんか?」 「ああ、ぼくはいつでもオッケーですよ。」
「じゃあ予定を決めたらお誘いしますね。」 「ありがとう。 待ってますよ。」
でもでもでもなんかドキドキしてるわーーーー。 早いとこ飛んで行かないと悟られるーーーーー。
午後の仕事が始まるのでバタバタと飛び出していきました。 擦れ違いに澄江さんが入ってきたんだけど、、、。
「武井さん 慌ててたけど何かしたの?」 「何も、、、。」
「そっか。 それにしても変だなあ。」 澄江さんは麦茶を飲みながら私の後姿をじーーーーーーっと追い掛けているのでした。
外に飛び出したまではいいけど次は誰だったっけ? 慌ててメモ帳を開きますが、、、。
「えーーーーーーー? 休みじゃないよ。 やられたわーーーーー。」 道端で頓狂な声を挙げたものだから鈴子さんが飛んできた。
「どうしたの?」 「いえいえ、次の予定が有るからって飛び出したんですけど確認したら休みだったもんだから、、、。」
「落ち着いて。 落ち着いて。」 「すいません。」
それでまあ鈴子さんと話しながら事務所に戻ってきたわけです。 澄江さんはガイドの調整で電話に掛かりきり。
ホッとした私は麦茶を飲みながらスマホを開いてみた。 (高市さんか、、、。)
なんかさあ保守色を薄めた会見で魅力が無いとかスッキリしないとか言われてるけどそれはそれでいいじゃない。 今は連立を組まないと安定しないんだから。
いきなり総選挙に打って出るのもいいけど博打はやらないほうがいいわ。 それで負けたら元も子もないから。
小泉君ねえ、人気は有るけど政策が弱いのよねえ。 茂木さんは表明が早過ぎたから政策すら話題にならないし、、、、。
林さんは石破内閣の焼き残しでしょう? まあ無理かな。
今回はまずイメージを変えること。 男が続いたら何にもならないわよ。
そこに歯に衣着せぬ物言いのあのおばさんだったら「変わったな!」って言わせられるでしょ。 そこからしてやらないと自民党は終わるわよ。
世も末で男女共同参画が喧しい日本なんだから。 まあ取り敢えず靖国は封印かなあ?
言って悪いとは思わないわよ。 でもね、今野党を刺激するととんでもないことになるからさあ。
あの常識を知らないおバカさんたちが暴れ出すでしょうからそっとしといてね。 難しい連中を国会に送り出したものねえ。
人気だけで中身の無い税金泥棒がうようよしてるからねえ。 10年後にはきれいさっぱり大掃除したいわね。
でも大掃除したらあっちこっちで噴火しそうだなあ。 やらかしそうだもんね。
竜岡さんが戻ってきた。 「武井さん 今夜はどうですか?」
「え? 今夜?」 「うん。 早いほうがいいかと思って。」
「分かりました。 じゃあ6時までには出れるようにしておきますね。」 「了解。 お誘いしますから。」
(うわーーーーー、誘うつもりが誘われちゃった。 どうしよう?) 焦ってるのです 私。
さてさて仕事も仕切り直し。 何だかルンルン気分です 私。
何てったってアイドルーーーーー!じゃなくて誘われたんだから。 しかもおじさんに。
あの糞狸と離婚してしばらくは落ち込んだんだけど拾う神も居たのねえ。
我が家にも春が来るのかなあ? 竜岡さんなら百合子たちも喜んでくれるかな?
そんなことを考えながら仕事を続けております。 2件3件回って事務所に戻ってきました。
「元気いいわねえ。」 「まだまだ若いから。」
「って言ったってもうすぐ50でしょう? 大丈夫?」 「頭以外は悪くないから大丈夫ですよ。」
なんせ、苦労に苦労したおかげでお腹も大きくなったしお尻も大きくなったし、足も太くなったからなあ。 ちょっとやちょっとじゃあ倒れませんぞ。
「でもさあ人間って勢いだけじゃダメなのよ。」 「グググ、そうですねえ。」
思わず急所を突かれた感が有る。 近頃はよく食べるしよく飲むしよく寝るし、、、。
澄江さんは私のお腹を見てました。 「痩せたほうがいいわよ。 糖尿は怖いから。」
「そうですね、、、。 考えときます。」 笑ってはみたけど今後が心配。
夏はこれからどんどん暑くなってくる。。 温暖化どころじゃなくなってくる。
街には熊が遠慮なく出てきてるし山も荒れてきてる。 税金は下がらないし物価は上がる一方。
給料は上がらないし上がっても何の足しにもならない。 政治家は大企業ばかり優遇するし国民のことなんてこれーーーーーーっぽっちも考えてない。
何か有れば謝罪だ何だって言うけど、謝った次の日にはもう開き直ってる。 だからあんなのは心から信用しちゃいけないの。
嫌だったら選挙で落とせばいい。 どうせ批判しても聞いてないんだから。
仕事を終えて帰ってきたら百合子がテレビを見ながらポッキーを食べてます。 平和だねえ。
「ああ、お帰りなさーーい。」 「美味しそうねえ。 ポッキー。」
「うん。 お母さんのも買ってきたよ。」 「あらそう? 食べようかな。」
「今日 いいこと有ったんでしょう?」 (ドキ!)
「やっぱり有ったんだ。」 「夜さあ、食事に誘われたの。」
「お母さんだけでしょう?」 「なんのなんの。 百合子も信二も一緒よ。」
「ということは? もしかして、、、か、れ、し?」 「分かんないわよ。 食事に誘われただけだから。」
「でもお母さんとしては一緒になりたいんでしょう?」 (ドキ!)
「私 応援してるね。」 「そ、そ、そ、そうなの? ありがと。」
何か知らないけど舞い上がりたい気分だわ。 飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで 回って回って回って落ちたら地獄よ あっはっは。
完全におかしいわ 私。 「いてえ!」
浮かれていたら箪笥の門で頭を打っちゃったあ。 「大丈夫?」
「たぶん大丈夫。」 「あんまり糠喜びしないでね。」
「そそそ、そうね。」 なんとかたん瘤は出来なかったみたいだけど痛いだろう この野郎!
テーブルに落ち着いてお茶を飲んでいると信二が帰ってきた。 「あれーーーーー? ご飯無いの?」
「今夜ねえ、食事に誘われたんだって。」 「誰が?」
「みんなよ みんな。」 「へえ、誰に?」
「分かんない。 お母さんの仕事場の人。」 「親父じゃないだろうなあ?」
「何でよ。 あんなのもう来ないわよ。」 「ならいいけど、お母さんさあすぐにいい顔するから。」
「ギク、、、。」 「だってさあ、こないだも誘われて損したでしょう?」
「そんなこと有ったかなあ?」 「忘れてるわ。 これだからおばさんは嫌なんだよ。」
「悪かったわね。 おばさんで。」 そこへ電話が掛かってきた。
「お母さん 竜岡さんって人。」 「あいあい。」
「ああ、武井さん? 7時に迎えに行きますから。」 「ほんとにいいの?」
「いいっすよ。 息子さんたちも一緒にどうぞ。」 「分かりました。 じゃあ出て待ってますね。」
その声に信二と百合子は顔を見合わせました。 「どうするの? これから。」
「知らねえよ。 お母さんが決めることだ。 俺たちが何だかんだ言えることじゃない。」
私が着替えていると百合子が入ってきました。 「どうしたの?」
「声だけ聞くと良さそうな人だねえ。」 「そう? 事業所ではけっこう偉い人なのよ。」
「そうなの?」 「ずっと独身だったんだって。」
「へえ。 もてなかったのね?」 「そうかなあ、、、敢えて付き合わなかっただけじゃないかな。」
「そんなことも有るの?」 「あの狸みたいな人じゃないことは確かよ。」
「そっか。 取り合えず安心した。」 「何だいそりゃ?」
「お帰りなさい。 どうでした?」
「いやあ、暑かった。」 「そうでしょうねえ。 冷たい麦茶を用意しておきましたよ。」
「あらあらすいません。」 そのキンキンに冷えた麦茶に氷をドボンと突っ込んで飲んでますと、、、。
「武井さんって豪快だなあ。」って竜岡さんが笑い出しました。 「そんなに笑わなくても、、、。」
「いやいや失礼。 最近はあんまりにもいいニュースが無さ過ぎて凹んでたんですよ。」 「そうなんだ。」
「ところで竜岡さんって結婚してるの?」 「ぼくねえ、まだまだ独身なんですよ。」
「うっそ! そんな風には見えないけど。」 「落ち着いてるんでよく言われます。」
「彼女も居なかったの?」 「もてるタイプだとは思わないから。」
「秘かに人気が有りそうだけどなあ。」 「そう言われたことも有るけど居ないんだよなあ。 慶応出なのに。」
「え? 竜岡さんって慶応なの?」 「驚き過ぎだって。 武井さん。」
「驚くわよ。 私だって短大なのに。」 「短大でもいいじゃないですか。 ぼくは慶応に京王されましたから。」
「うーーーーーん、、、。」 でも何かいい感じ。
「竜岡さんさあ、今度一緒に食事でもしませんか?」 「ああ、ぼくはいつでもオッケーですよ。」
「じゃあ予定を決めたらお誘いしますね。」 「ありがとう。 待ってますよ。」
でもでもでもなんかドキドキしてるわーーーー。 早いとこ飛んで行かないと悟られるーーーーー。
午後の仕事が始まるのでバタバタと飛び出していきました。 擦れ違いに澄江さんが入ってきたんだけど、、、。
「武井さん 慌ててたけど何かしたの?」 「何も、、、。」
「そっか。 それにしても変だなあ。」 澄江さんは麦茶を飲みながら私の後姿をじーーーーーーっと追い掛けているのでした。
外に飛び出したまではいいけど次は誰だったっけ? 慌ててメモ帳を開きますが、、、。
「えーーーーーーー? 休みじゃないよ。 やられたわーーーーー。」 道端で頓狂な声を挙げたものだから鈴子さんが飛んできた。
「どうしたの?」 「いえいえ、次の予定が有るからって飛び出したんですけど確認したら休みだったもんだから、、、。」
「落ち着いて。 落ち着いて。」 「すいません。」
それでまあ鈴子さんと話しながら事務所に戻ってきたわけです。 澄江さんはガイドの調整で電話に掛かりきり。
ホッとした私は麦茶を飲みながらスマホを開いてみた。 (高市さんか、、、。)
なんかさあ保守色を薄めた会見で魅力が無いとかスッキリしないとか言われてるけどそれはそれでいいじゃない。 今は連立を組まないと安定しないんだから。
いきなり総選挙に打って出るのもいいけど博打はやらないほうがいいわ。 それで負けたら元も子もないから。
小泉君ねえ、人気は有るけど政策が弱いのよねえ。 茂木さんは表明が早過ぎたから政策すら話題にならないし、、、、。
林さんは石破内閣の焼き残しでしょう? まあ無理かな。
今回はまずイメージを変えること。 男が続いたら何にもならないわよ。
そこに歯に衣着せぬ物言いのあのおばさんだったら「変わったな!」って言わせられるでしょ。 そこからしてやらないと自民党は終わるわよ。
世も末で男女共同参画が喧しい日本なんだから。 まあ取り敢えず靖国は封印かなあ?
言って悪いとは思わないわよ。 でもね、今野党を刺激するととんでもないことになるからさあ。
あの常識を知らないおバカさんたちが暴れ出すでしょうからそっとしといてね。 難しい連中を国会に送り出したものねえ。
人気だけで中身の無い税金泥棒がうようよしてるからねえ。 10年後にはきれいさっぱり大掃除したいわね。
でも大掃除したらあっちこっちで噴火しそうだなあ。 やらかしそうだもんね。
竜岡さんが戻ってきた。 「武井さん 今夜はどうですか?」
「え? 今夜?」 「うん。 早いほうがいいかと思って。」
「分かりました。 じゃあ6時までには出れるようにしておきますね。」 「了解。 お誘いしますから。」
(うわーーーーー、誘うつもりが誘われちゃった。 どうしよう?) 焦ってるのです 私。
さてさて仕事も仕切り直し。 何だかルンルン気分です 私。
何てったってアイドルーーーーー!じゃなくて誘われたんだから。 しかもおじさんに。
あの糞狸と離婚してしばらくは落ち込んだんだけど拾う神も居たのねえ。
我が家にも春が来るのかなあ? 竜岡さんなら百合子たちも喜んでくれるかな?
そんなことを考えながら仕事を続けております。 2件3件回って事務所に戻ってきました。
「元気いいわねえ。」 「まだまだ若いから。」
「って言ったってもうすぐ50でしょう? 大丈夫?」 「頭以外は悪くないから大丈夫ですよ。」
なんせ、苦労に苦労したおかげでお腹も大きくなったしお尻も大きくなったし、足も太くなったからなあ。 ちょっとやちょっとじゃあ倒れませんぞ。
「でもさあ人間って勢いだけじゃダメなのよ。」 「グググ、そうですねえ。」
思わず急所を突かれた感が有る。 近頃はよく食べるしよく飲むしよく寝るし、、、。
澄江さんは私のお腹を見てました。 「痩せたほうがいいわよ。 糖尿は怖いから。」
「そうですね、、、。 考えときます。」 笑ってはみたけど今後が心配。
夏はこれからどんどん暑くなってくる。。 温暖化どころじゃなくなってくる。
街には熊が遠慮なく出てきてるし山も荒れてきてる。 税金は下がらないし物価は上がる一方。
給料は上がらないし上がっても何の足しにもならない。 政治家は大企業ばかり優遇するし国民のことなんてこれーーーーーーっぽっちも考えてない。
何か有れば謝罪だ何だって言うけど、謝った次の日にはもう開き直ってる。 だからあんなのは心から信用しちゃいけないの。
嫌だったら選挙で落とせばいい。 どうせ批判しても聞いてないんだから。
仕事を終えて帰ってきたら百合子がテレビを見ながらポッキーを食べてます。 平和だねえ。
「ああ、お帰りなさーーい。」 「美味しそうねえ。 ポッキー。」
「うん。 お母さんのも買ってきたよ。」 「あらそう? 食べようかな。」
「今日 いいこと有ったんでしょう?」 (ドキ!)
「やっぱり有ったんだ。」 「夜さあ、食事に誘われたの。」
「お母さんだけでしょう?」 「なんのなんの。 百合子も信二も一緒よ。」
「ということは? もしかして、、、か、れ、し?」 「分かんないわよ。 食事に誘われただけだから。」
「でもお母さんとしては一緒になりたいんでしょう?」 (ドキ!)
「私 応援してるね。」 「そ、そ、そ、そうなの? ありがと。」
何か知らないけど舞い上がりたい気分だわ。 飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで 回って回って回って落ちたら地獄よ あっはっは。
完全におかしいわ 私。 「いてえ!」
浮かれていたら箪笥の門で頭を打っちゃったあ。 「大丈夫?」
「たぶん大丈夫。」 「あんまり糠喜びしないでね。」
「そそそ、そうね。」 なんとかたん瘤は出来なかったみたいだけど痛いだろう この野郎!
テーブルに落ち着いてお茶を飲んでいると信二が帰ってきた。 「あれーーーーー? ご飯無いの?」
「今夜ねえ、食事に誘われたんだって。」 「誰が?」
「みんなよ みんな。」 「へえ、誰に?」
「分かんない。 お母さんの仕事場の人。」 「親父じゃないだろうなあ?」
「何でよ。 あんなのもう来ないわよ。」 「ならいいけど、お母さんさあすぐにいい顔するから。」
「ギク、、、。」 「だってさあ、こないだも誘われて損したでしょう?」
「そんなこと有ったかなあ?」 「忘れてるわ。 これだからおばさんは嫌なんだよ。」
「悪かったわね。 おばさんで。」 そこへ電話が掛かってきた。
「お母さん 竜岡さんって人。」 「あいあい。」
「ああ、武井さん? 7時に迎えに行きますから。」 「ほんとにいいの?」
「いいっすよ。 息子さんたちも一緒にどうぞ。」 「分かりました。 じゃあ出て待ってますね。」
その声に信二と百合子は顔を見合わせました。 「どうするの? これから。」
「知らねえよ。 お母さんが決めることだ。 俺たちが何だかんだ言えることじゃない。」
私が着替えていると百合子が入ってきました。 「どうしたの?」
「声だけ聞くと良さそうな人だねえ。」 「そう? 事業所ではけっこう偉い人なのよ。」
「そうなの?」 「ずっと独身だったんだって。」
「へえ。 もてなかったのね?」 「そうかなあ、、、敢えて付き合わなかっただけじゃないかな。」
「そんなことも有るの?」 「あの狸みたいな人じゃないことは確かよ。」
「そっか。 取り合えず安心した。」 「何だいそりゃ?」