ミステリアスなイケメン俳優は秘密の妻と娘を一生離さない。
「ごめんね。あかりにも嫌な思いさせて」
「大丈夫です。あの、やっぱり私ここにいていいんでしょうか……」
「いいんだよ!むしろあかりこそ大丈夫?無理してない?」
「私は全然。格安の家賃で貸していただいて有難いです」
「そう、よかった」
ホッと安堵する日華さんを見て、本当にいつも私のことを気遣ってくれるなぁと感じた。
「本当は俺が助けに行けたらよかったんだけど」
「絶対ダメです!」
「うん、水川くんにも言われた」
そう言って苦笑する日華さん。
「でも、またああいうことが起きたら言ってね。全力で守るから」
「はい……」
胸の奥がきゅうっと締め付けられる。
「新しい仕事はどう?」
「皆さんいい人で頑張れそうです」
「よかったね。仕事を紹介してくれた幼馴染とは会った?」
「今日は会ってないですけど、社内での評判は良いみたいです。みんな褒めるし、すごく期待されてるみたいで。
私も頑張らなきゃなって思いました」
「そうなんだ……そんなにすごい人なんだね」
「私もびっくりしちゃいました。でも知り合いがそんな風に認められて期待されてるの、すごく嬉しいですね!」
すると画面越しの日華さんが何だか拗ねたような表情になる。