孤高のエリート社長は契約花嫁への愛が溢れて止まらない
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頬にあたる冷たい空気に首をすぼめる。日が落ちて気温が一層下がったけれど、商店街通りにはクリスマスソングが流れ、行き交う人の表情はどこか明るい。
街中が浮足立って見えるクリスマスイヴ。買い物袋を握りしめてそそくさと家路を急いだ。
クリスマスツリーは飾ったけれど、せっかくだからリビングをもう少し装飾したいし、パーティーメニューの盛りつけもしなくては。
今日はいつものように午後九時くらいの帰宅になると言っていた壱弥さんは想像通りクリスマスにあまり関心がないらしい。リビングのツリーには気づいてくれたけれど「もうそんな時期か」とつぶやいただけだった。
聞くところによると毎年社員にクリスマスプレゼントとしてプチケーキを差し入れしているらしい。といってもすべて深水さんに任せているそうで、どんなケーキを買っているかも知らないのだとか。
微笑みを絶やさないおちゃめな社長秘書を思い浮かべる。深水さんのことだから壱弥さんのイメージとはかけ離れた可愛いケーキを手配していそうだな。
くすくす笑いながらサーモンとカマンベールチーズを角切りにしていく。ミニパイの土台にモンブランのように盛り付けたグリーンポテトサラダに張りつけ、てっぺんに星形のパプリカを飾ればミニクリスマスツリーの完成だ。