孤高のエリート社長は契約花嫁への愛が溢れて止まらない
「私、結婚したのにあなたのことをなにも知りません。不公平だと思うんです。あなたは私のことを調べていろいろ把握してるのに、私はあなたの家族構成すら知らない」
「それは知る必要があるのか?」
「形だけとはいえ夫婦なんだから、相手のことは知っておきたいです。ホダカ・ホールディングスの代表取締役兼CEOで今年三十四歳になるとか、身長は百八十五センチとか、表面的なことはこの一週間でだいぶわかったけれど」
「表面的なこと?」
眉をひそめる彼に、私は指折り数える。
「結構きれい好きで、帰宅したらまずはお風呂に入るとか、洗い物を溜めるのが嫌いとか、アルコールはそんなに飲まなくて、代わりに夜でも構わずコーヒーを飲むとか、意外と独り言が多いとか」
「……よく見てるな」
「でも、人となりまでは分からない。一見高慢ちきに見えるのに、私と対等でいようとしてくれるし、深水さんにはおもちゃにされてるし。いまいちあなたという人間が見えないというか」
「……おまえもなかなか言うよな」
「おかしくないですか? 夫の人となりが分からないなんて」
プレゼンでもしているみたいに身振り手振りで訴えると、彼は小さく息をついた。
「人となり、ね。具体的にはなにを知りたいんだ?」
「それは知る必要があるのか?」
「形だけとはいえ夫婦なんだから、相手のことは知っておきたいです。ホダカ・ホールディングスの代表取締役兼CEOで今年三十四歳になるとか、身長は百八十五センチとか、表面的なことはこの一週間でだいぶわかったけれど」
「表面的なこと?」
眉をひそめる彼に、私は指折り数える。
「結構きれい好きで、帰宅したらまずはお風呂に入るとか、洗い物を溜めるのが嫌いとか、アルコールはそんなに飲まなくて、代わりに夜でも構わずコーヒーを飲むとか、意外と独り言が多いとか」
「……よく見てるな」
「でも、人となりまでは分からない。一見高慢ちきに見えるのに、私と対等でいようとしてくれるし、深水さんにはおもちゃにされてるし。いまいちあなたという人間が見えないというか」
「……おまえもなかなか言うよな」
「おかしくないですか? 夫の人となりが分からないなんて」
プレゼンでもしているみたいに身振り手振りで訴えると、彼は小さく息をついた。
「人となり、ね。具体的にはなにを知りたいんだ?」